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プロテオグリカンのサプリメント、膝関節痛への効果は期待できない

サプリメント

2024/02/27

院長 郷真知

記事監修 表参道イーグルクリニック代表医師 日本整形外科学会認定整形外科専門医

院長 郷 真知

膝の関節痛でお悩みの方の中には、プロテオグリカンをご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はプロテオグリカンの働きと効果について解説します。

膝の痛みにプロテオグリカンは効果があるのか?医師が解説

プロテオグリカンとは

プロテオグリカンとは軟骨に多く含まれる成分で、グリコサミノグリカン(多糖類)とコアタンパク質が特定の形で結合したものを指します。

グリコサミノグリカン(多糖類)の一種にはヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸などがあります。

コンドロイチン硫酸などがグリコサミノグリカンとして含まれるプロテオグリカンは高い保水力をもつことが知られています。

通常、プロテオグリカンは体内で自然に生成されます。

プロテオグリカンを含む食材

プロテオグリカンはサケの鼻先の軟骨や、ニワトリのヤゲン軟骨、全身の骨が軟骨でできている軟骨魚類の仲間であるエイのエイヒレや、サメの梅水晶など、馴染みのある食材にも含まれていると考えられます。

プロテオグリカンの膝の痛みに対する効果について

サプリメントや食事でプロテオグリカンを摂取することは、膝の痛みに対して大きな効果を期待できるものではない、と当院では考えています。

以下のような要因が考えられるからです。

食事やサプリメントで摂取してもプロテオグリカンは消化されてしまう

プロテオグリカンを食事で接種したとしても、通常の食事と同様、胃や腸で消化され、体を作る材料に分解されます。材料レベルにまで分解されたのち、体を構成する様々な成分として再度生成されますが、その際、再びプロテオグリカンとして生成されるとは限りません

サプリメントについても同様で、経口摂取した場合、消化管を通ることで一度消化されるため、再度プロテオグリカンとして生成されるかどうかはご自身の体次第となります。

これはプロテオグリカンに限らず、コンドロイチンやグルコサミンのサプリメント、通常の食事で摂取する栄養素にも同様のことがいえます。

膝の軟骨には効果のある成分が届きにくい

仮に再度有効な成分として生成され、血流に乗ったとしても、膝の軟骨は血管組織の乏しい組織であり、栄養が届きにくい箇所です。

食事やサプリメントで摂った栄養も例外ではありません。

そのため、有効な成分も膝の軟骨まで届きにくく、軟骨の生成があまり期待できません。

軟骨のすり減りによる膝の関節の痛みは自然治癒の見込みが薄いと考えられているのです。

プロテオグリカンの効果が関与しない部位の痛みである可能性もある

膝の組織は骨や軟骨、筋肉や腱などが複雑に絡み合って構成されています。

膝関節痛は、軟骨の摩耗や損傷、炎症、骨と骨の接触など、多くの複合的な要因によって引き起こされることがあります。

膝の痛みの原因は様々であり、複合的であるため、サプリメントの成分が関与しない部分が原因となっている可能性もあります。

プラシーボ効果の可能性

効果が全くない偽物の薬であっても、症状の改善や副作用などの効果を発揮することがあります。

これをプラシーボ効果(プラセボ効果)と呼び、プラシーボ効果の仕組みは明らかになっていませんが、暗示や自己治癒が関係していると言われています。

食事やサプリメントなど、膝の関節の痛み改善の期待がしにくい方法であっても、プラシーボ効果の影響は無視できないといえます。

一時的な痛みの減少との誤認の可能性

また、変形性膝関節症などが原因の膝の痛みの場合、安静にするなど、膝の負荷が減少することで一時的に炎症が引き、痛みが薄れることがあります。

この場合、一時的に痛みが少なくなっているだけの状態であり、症状は進行し続けている場合が多くあります。

病院での治療の重要性

膝の痛みを放置すると危険な場合も

高齢者が膝の痛みを感じる代表的な疾患の一つに変形性膝関節症があります。

変形性膝関節症変形性膝関節症は脚の筋力の低下や加齢などの要因によって、膝の軟骨がすり減ることで炎症がおき、膝に痛みを感じる病気です。
初期では歩き始める時に痛みを感じる、正座すると痛い、階段の上り下りが痛いなどの症状が現れます。症状が進行して、末期になると膝の変形が外から見てもわかるようになり、歩くことができなくなってしまいます。
膝の痛みを引き起こす代表的な疾患です。
詳しくは変形性膝関節症とは?の記事もご参照ください。

変形性膝関節症の末期では手術を行い膝関節を人工関節に置き換える手術が勧められることとなります。

変形性膝関節症では放置することで介護が必要になることもあります。

変形性膝関節症の治療方法について解説した記事

早期に治療を開始することで、保存療法や組織の再生を促す再生医療などの治療方法を選択することが可能です。

治療方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

再生医療

近年、変形性膝関節症の治療では、膝の組織の再生を促す成分を注入する再生医療が注目されています。ヒアルロン酸注入などの治療で十分に効果が得られず、手術を避けたい方にお勧めしています。

再生医療に関しては以下の記事をご参照ください。

整形外科医を受診しましょう

膝の痛みは自己治癒の期待が薄い疾患が原因のことがあります。食事やサプリメントに気を使っていたとしても、一度整形外科の受診をお勧めします。

膝の痛みの原因を特定するには

膝は骨、軟骨、腱、筋肉からなり、複雑な組織といえます。そのため、外見や通常のレントゲン撮影だけでは痛みの原因が特定できない場合もしばしばあります。

痛みの原因を特定するためにもMRIの撮影をお勧めしています。当院でもご案内可能ですので、お電話やMRI予約フォームよりお問い合わせください。

膝の痛みの原因を究明しましょう。MRI撮影予約はこちらから。

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