今回は⑮足首の外側が痛い原因とは?の続きとなります。
まだ見ていない方は前回の内容をご覧ください。
まずは前回の続きの足首の外側が痛い原因とは?をおさらいしましょう。
その後に「治療方法」、有効な「ストレッチ、トレーニング方法」をお伝えしますので是非お試しください。
目次
腓骨筋腱炎とは
腓骨筋腱炎とは、膝の外側から始まり、足首の外くるぶしの後方を通って足の裏などに付着する「腓骨筋」の腱の炎症です。主に腓骨筋は足関節の底屈(つま先を下に下げる)、外反(小趾を持ち上げる)動作に関与しています。
オーバーユース(使い過ぎ)で発症する事が多く足の裏、外くるぶし後方に痛みが出現します。
また、足首をよく捻挫する方はこの腓骨筋を鍛えてあげることによって捻挫予防ができますのでおすすめです。
治療方法
保存療法
腓骨筋腱炎は保存療法が一般的になります。
炎症初期では患部を冷やし、安静、圧迫が第一優先となります。
痛みが強い場合、テーピング固定や松葉杖などを使い脚への負担を減らします。
痛みが落ち着いてきたら、足の裏や腓骨筋の筋肉の柔軟性向上や筋力トレーニングを行い脚への負担を軽減させます。
再生医療
通常の保存療法で痛みが引かない方や、スポーツや仕事などが理由で早急な回復が求められる方には再生医療に準じる治療の選択肢もあります。
近年、腓骨筋腱炎の治療では「PRP-FD療法」が注目されています。
PRP-FD療法は血液に含まれる成長因子を濃縮して注入する治療方法で、傷ついた組織の回復を促すことができ、痛みの軽減が期待できます。
ご自身の血液を利用することからアレルギー反応などの副作用が生じにくいことが知られています。
ストレッチ方法
腓骨筋腱炎の改善をするには特に腓骨筋の筋肉の柔軟性向上は必須となります。
簡単なストレッチ方法をお教えしますので是非お試しください!
腓骨筋のストレッチ
1.立った状態で足をクロスさせ、足の甲を床に付けます。
2.ゆっくりとクロスさせた足の方へ体重をかけます。
<ポイント>
この時、急に体重をかけるのは避けましょう。
脚の外側が伸びているのを感じましょう。
4.1回10秒間キープを左右交互に3セット行ってみて下さい。
腓骨筋のトレーニング
腓骨筋のトレーニングは痛みが落ち着いてきたら開始してください。
1.ゴムチューブ(伸縮性)を用意します。
2.座った状態で両足の甲にゴムチューブを引掛け、片方のつま先を外側に開きます。
3.この動作を無理のない範囲で10回行い左右交互に3セット繰り返してみましょう。
<ポイント>
ゴムチューブはたるまないようにしましょう。
最後に
筋肉が硬くなってしまった状態では怪我のリスクが上がってしまいますので、日々ストレッチを行いましょう。
また、当院では膝専門のリハビリもご提供しておりますので一度お気軽にご相談ください。