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要介護を防ぐためにひざトラブルのチェックが重要

院長 郷真知

記事監修 表参道イーグルクリニック代表医師 日本整形外科学会認定整形外科専門医

院長 郷 真知

 生活環境・歩行に直結する膝関節の痛みは、様々な人が気になる話題です。「平成28年 国民生活基礎調査」の自覚症状のランキングによると、“手足の関節の痛み”は男性では5位、女性では3位に上がっています。 今回は膝の痛みの原因として多い変形性膝関節症について見ていきます。[1]

膝の痛みを放置すると介護のリスクが高まります。

関節の痛みを放っておくと、場合によっては要介護になってしまうこともある

 関節疾患は介護の原因になることがあります。65歳以上で介護が必要となった主な原因として、“関節疾患”は認知症、脳卒中、高齢による衰弱、骨折・転倒に続いて5位でした。また男女比で見ると、関節疾患が介護の原因になっているのは女性の割合が多く、男性の2倍以上です。[2]

 またひざの痛みに絞ってみると8~9割は変形性ひざ関節症によるもので、この疾患においても男女比は1:4とやはり女性に多い結果となっています。[3][4]

将来、要介護にならないためにも、関節の疾患、特にひざの病気を防ぐことが大切です。

普通の生活を過ごしてるつもりが、変形性膝関節症が進行していることがある

 変形性膝関節症はさまざまな理由で関節軟骨や半月板が擦り減ることで炎症や痛みが起きる疾患です。変形性膝関節症になる原因は様々ありますが大きく「一次性」と「二次性」に分けられます。

 「一次性」の場合は明確な原因は特定できず、加齢変化や筋肉の衰え・肥満・無理な動作などの多くの要因が絡み合って膝への負担となり、膝の関節軟骨がすり減って炎症を起こすことで変形性膝関節症を発症します。大雑把にいうと日常生活が原因のものと言えます。一方、怪我や病気など原因が明確なものを「二次性」といいます。大部分を占めるのは日常生活が原因である一次性です。

 例えば、60歳前後の女性が誘因なく膝の痛みや運動障害、膝に水が溜まるなどの症状を訴え、明らかな原因が認められない場合は一時性に分類されます。

 変形性膝関節症の進行を防ぐためには運動による筋肉を維持することと、体重を適切に保つことが大切です。このことに関しては別の記事で説明させていただきます。

体重と変形性膝関節症に関する記事

 膝は生活を送る上で欠かせない関節ですから、ハツラツとした毎日を送るには、日頃からのひざケアが大切です。適切な運動と肥満解消、そして前触れを感じたら早めに治療することが要介護のリスクを遠ざけるカギとなるでしょう。


参考)

厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成28年)

2 内閣府「平成30年版高齢社会白書」

3公益社団法人 日本整形外科学会HP

4主婦と生活社「NHKきょうの健康 関節いきいき健康法」

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