今回は⑭歩くと痛い!ふくらはぎの内側が痛くなる原因とは?の続きとなります。
まだ見ていない方は前回の内容をご覧ください。
まずは前回の続きのシンスプリントとは?をおさらいしましょう。
その後に「治療方法」、有効な「ストレッチ、トレーニング方法」をお伝えしますので是非お試しください。
目次
シンスプリントとは
シンスプリントは脛骨(すねの骨)の骨膜(骨を包んでいる膜)が炎症を起こすスポーツ障害です。
一般的に脛骨(すねの骨)の内側、中央~内くるぶし手前までにズキズキとした痛みが出ます。シンスプリントは通常、運動時の反復的な負荷や高い衝撃が原因で起こります。運動時の脛骨(すねの骨)への過度のストレスが、骨や筋肉に炎症や損傷を引き起こすことがあります。
また、注意したいのが脛骨(すねの骨)の疲労骨折との鑑別です。シンスプリントは幅広い範囲の痛みに対し、疲労骨折は脛骨(すねの骨)をピンポイントでおすと激痛が走りやすいです。どちらも発症原因は似ているので注意しましょう。
治療方法
保存療法
シンスプリントは保存療法が一般的になり、炎症初期では患部を冷やし、安静、圧迫が第一優先となります。
痛みが強い場合、テーピング固定や松葉杖などを使い脚への負担を減らします。
痛みが落ち着いてくると、足の裏やふくらはぎの筋肉の柔軟性向上や筋力トレーニングを行い脚への負担を軽減させます。
再生医療
また、保存療法で痛みが引かない方には「再生医療」の選択支もあります。
近年、膝を切らない治療「PRP-FD療法」、「脂肪幹細胞治療」が注目されており、このメリットは手術、入院不要という所です。
多くのスポーツ選手も取り入れており、簡単に痛みを和らげる事ができます。
ストレッチ方法
シンスプリントの改善をするには特にふくらはぎの筋肉の柔軟性向上は必須となります。
簡単なストレッチ方法をお教えしますので是非お試しください!
ふくらはぎのストレッチのやり方
1.足を前後に大きく広げて立ちます。
2.次に前側の膝を前方に曲げながら体重を移動させていきます。
3.後ろ足のかかとを浮かせないように、体重を下に降ろしていきましょう。
<ポイント>この時、後ろ足の膝を曲げず、踵を地面から離さないようにします。
足のつま先が外を向いたり、骨盤が外に広がってしまわないように注意しながら行うことが大切です。
4.1回10秒間キープを左右交互に3セット行ってみて下さい。
ふくらはぎのトレーニング
ふくらはぎのトレーニングは痛みが落ち着いてきたら開始してください。
1.まず壁や椅子に手を着き、足を肩幅まで開きます。
2.ゆっくりと踵を上げて、つま先立ちになります。
3.限界まで上げたら、つま先立ちを1秒キープし、ゆっくり踵を下ろします。
4.この動作を無理のない範囲で10回繰り返してみましょう。
最後に
筋肉が硬くなってしまった状態では怪我のリスクが上がってしまいますので、日々ストレッチを行いましょう。
また、当院では膝専門のリハビリもご提供しておりますので一度お気軽にご相談ください。