今回は脚の痛みの原因の1つ、シンスプリントについてお話したいと思います。
目次
シンスプリントとは
シンスプリントは脛骨(すねの骨)の骨膜(骨を包んでいる膜)が炎症を起こすスポーツ障害です。
一般的に脛骨(すねの骨)の内側、中央~内くるぶし手前までにズキズキとした痛みが出ます。シンスプリントは通常、運動時の反復的な負荷や高い衝撃が原因で起こります。運動時の脛骨(すねの骨)への過度のストレスが、骨や筋肉に炎症や損傷を引き起こすことがあります。
また、注意したいのが脛骨(すねの骨)の疲労骨折との鑑別です。シンスプリントは幅広い範囲の痛みに対し、疲労骨折は脛骨(すねの骨)をピンポイントでおすと激痛が走りやすいです。どちらも発症原因は似ているので注意しましょう。
シンスプリントの原因
シンスプリントは使い過ぎや下肢の不安定性が主な原因となります。以下の要素が多いとされています。
過度の負荷と運動量の急激な増加
運動やトレーニングの負荷を急激に増やすことは、脛骨へのストレスを増加させ、シンスプリントを引き起こす可能性があります。
過度の衝撃と振動
高いインパクトスポーツ(例:ランニング、バスケットボール、サッカー)や硬い地面での運動は、下肢に大きな衝撃や振動を与えます。
筋力の不均衡
下腿の筋群の不均衡や弱点は、脛骨に対する負荷の分散を妨げる可能性があります。
姿勢の問題や歩行パターンの異常
足の形や動きに関連する問題(例:扁平足、O脚、X脚、変形性膝関節症)や、歩行パターンの異常は、脛骨に過度の負荷をかける原因となる場合があります。
適切でない靴や装具の使用
適切なクッション性やサポートを欠いた靴や装具の使用は、脛骨への負荷を増加させる可能性があります。
シンスプリントの症状
シンスプリントの症状は、次のようなものが一般的です。
1.下腿の内側にな痛みや圧迫感が生じる
2.運動を始めてしばらくすると痛みが現れ、活動中にはより強くなる
3.痛みはしばしば運動後や夜間にも現れる
4.筋肉の緊張や炎症、腫れ、赤みなどの徴候がみられる
最後に
今回はシンスプリントの原因、症状についてお話させていただきました。
次回は、シンスプリントの「治療方法」、「ストレッチ、トレーニング方法」についてお話します。
また、当院では膝専門のリハビリもご提供しておりますので一度お気軽にご相談ください。