今回は膝関節の重要な役割を担っている半月板についてお話したいと思います。
最後に有効なトレーニング方法などもお伝えしますので是非お試しください!
目次
半月板とは
膝関節を構成する大腿骨(太もも)と脛骨(すね)に挟まれておりアルファベットの「C」に似た形状で内側と外側に1つずつあります。
重要な役割として「クッション(ショックの吸収と体重緩衝)」の役割があり、歩行や階段を降りるときなど大腿骨と脛骨がぶつからないように守ってくれています。
また、内側の半月板は外側に比べ可動性が悪く、衝撃を受けやすい構造となっています。
半月板損傷の原因
スポーツなどによる体重が加わった状態で膝を捻ったり、強い衝撃が加わる事で損傷することが多いです。
また、半月板は肥満や加齢によって劣化し、傷つきやすくなります。その為、高齢者の方の場合は、スポーツや仕事に限らず、日常生活動作の中でも半月板を損傷してしまうことがあります。
例えばこんな時に半月板を損傷することがあります
・バスケットボールやサッカーなどスポーツで急激に方向転換する動作
・階段昇降時
・バランスを崩して、踏ん張ったとき など
半月板損傷の症状
痛みとともに膝の曲げ伸ばしの時に引っかかり感が現れ、症状が進むと膝の曲げ伸ばしが出来なくなる「ロッキング」という半月板損傷の特有な症状が出現します。
日常生活にも影響を及ぼしますので早めの治療が必要となります。
半月板損傷セルフチェック
以下のような症状に思い当たる場合は、半月板損傷の可能性があります。まずはお近くの整形外科で医師の診断を受けることをお勧めします。
1.膝の腫れ・・・・・・・・・・・・膝が腫れたり熱感を感じる
2.膝の引っかかり感・・・・・・・・膝を動かすときに引っかかり感がある
3.膝が曲げづらい・・・・・・・・・膝の曲げ伸ばし時に痛みを感じる
4.膝に熱感やこわばりを感じる・・・膝に熱を持ち、重く感じる
5.歩行時に鈍い痛みを感じる・・・・歩き始めなどに違和感、痛みを感じる
半月板損傷は変形性膝関節症の原因になりやすい
半月板は膝のクッションの役割を担うため、損傷した状態では膝のクッションが働かない状態となっています。半月板が損傷したりすり減ってしまうと膝に負担がかかりやすいため、変形性膝関節症の原因となります。
膝には再生を促す血管などが少なく血流が乏しいため、半月板損傷は自己治癒が難しいと言われています。
そのため、医療機関で適切な治療を行う必要があります。
半月板損傷の治療法
手術療法
重度の損傷の方は半月切除術や修復術などの外科的治療を行います。
再生医療
保存療法で効果のみられない人には手術療法をおすすめすることが一般的でした。
近年、医療の発展に伴い、手術不要の治療「再生医療」が注目されております。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
当院でも再生医療、およびそれに準じる治療を提供しています。
保存療法
主に、物理療法+運動療法を行い膝への負担を軽減させることが目的です。
半月板の負荷を軽減させるトレーニング
半月板への負担を軽減させるには太ももの筋力向上が必要不可欠です。運動療法でご提案することもある、簡単なトレーニング方法をお教えしますので是非お試しください!
パテラセッティングのやり方
①仰向けで膝を伸ばして寝る
②膝の下にタオルを入れる
③タオルを潰すように下に押し付ける(太ももの内側に力が入るように意識してください)
④呼吸を止めず5秒キープ(片脚10回ずつ行う)
なお、筋肉が硬くなった状態でトレーニングを行うと効果が半減したり、むやみに過度なトレーニングを行うと痛みが強くなる可能性がありますのでご注意ください。
当院では柔道整復師の国家資格を持つ専門家が膝専門のリハビリもご提供しておりますので、トレーニングで迷うことがあれば一度お気軽にご相談ください。
半月板で悩んだら医師の診断を受けましょう
半月板損傷は自然治癒が期待できるものではありません。
まずは医師の診断を受けることが重要です。
当院でも無料の電話相談を受け付けていますので、不安に思ったらまずはお気軽にご相談ください。