今回は⑥膝を曲げ伸ばしすると「パキッ」と音がするのはなぜ?(1/2)の続きとなります。
まだ見ていない方は前回の内容をご覧ください。
まずは前回の続きのタナ障害(滑膜ひだ障害)とは?をおさらいしましょう。
その後に「治療方法」、有効な「トレーニング方法」をお伝えしますので是非お試しください。
目次
タナ障害(滑膜ひだ障害)とは
ひざには、胎児のときに一時的につくられた関節腔の隔壁の遺残と考えられている「滑膜ひだ」という膜が複数存在します。その膜のうち、膝蓋骨(しつがいこつ:膝のお皿)と大腿骨の内側の間にある膜(内側滑膜ひだ)が関節鏡で見ると棚状に見えることから、「タナ」と呼ばれています。
滑膜ひだは成長の過程でなくなっていくものですが、半数ほどの人はこの「タナ」を持ったまま生まれてきます。そのこと自体は問題ではありませんが、この「タナ」が炎症を起こすとタナ障害となって、ひざの内側に痛みが生じます。
治療方法
手術療法
重度の損傷の場合、関節鏡手術で【ヒダ】の切除が必要になることがあります。手術後は膝関節の機能回復を目的としたリハビリテーションが必要で、通常は数ヶ月かかります。
再生医療
保存療法が効かない人は手術が一般的でしたが近年、膝を切らない治療「PRP-FD療法」、「脂肪幹細胞治療」が注目されております。このメリットは手術、入院不要という所です。
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保存療法
主に、軽度の損傷の方は保存療法を行います。物理療法+運動療法を行い組織の修復、筋力トレーニングを行うことで膝への負担を軽減させるのが目的です。
トレーニング方法
膝への負担を軽減させるには太ももの筋力向上は必須となります。
簡単なトレーニング方法をお教えしますので是非お試しください!
パテラセッティング
①仰向けで膝を伸ばして寝る
②膝の下にタオルを入れる
③タオルを潰すように下に押し付ける(太ももの内側に力が入るように意識してください)
④呼吸を止めず5秒キープ(片脚10回ずつ行う)
最後に
筋肉が硬くなった状態でトレーニングを行うと効果が半減されたり、むやみに過度なトレーニングを行うと痛みが強くなる可能性がありますのでご注意ください。
当院では膝専門のリハビリもご提供しておりますので一度お気軽にご相談ください。